不動産とオールディーズ、海外鉄道情報局

今、もっとも関心のある、中古戸建、洋楽の懐メロ、そして海外の鉄道について書いていきます。

「ビッグ・ピンク」のような戸建てが欲しい ~MUSIC FROM BIG PINK~

f:id:TheGhan:20180302000003j:plain

2017年から2018年にかけて家を買いました 

 

私ごとですが、このたび、中古戸建てを購入いたしました。


インターネットで物件を探し始めたのが、2017年の8月でした。

検索の結果、今振り返れば後に購入することになる、築30年オーバーの物件を見つけたのが9月のこと。計2回の内覧と指し値交渉の結果、無事に契約にこぎつけたのが11月末でした。その後、年が明けてしばらく経った1月中旬にローン契約、そして1月末に決済と鍵の引き渡し。

ここからリフォーム業者との打ち合わせがスタートです。

3月1日の段階で、2回の打ち合わせを終えたところでまだ工事未着工どころか、施工内容も未確定ですので、すでに3月中の引っ越しはあきらめていて、ゴールデンウィーク前に住み始められればいいかな、といった感じで考えています。

中古物件であっても、実際に居住を開始するには、思ったよりも時間がかかるものですね。もちろんリフォームをする必要がないという判断なら、すぐ引っ越せるわけですが。

ちょうど新聞のニュースでは折からのドライバー不足から、3月中旬から4月中旬までの引っ越しは劇混み状態なのだとか。ピークを外して引っ越せることに、結果的に、ですが、なりそうです。

常に人が集まり、何かが産み出される「家HOME」

 

タイトルの写真は、まったく本文とは関係はなく、戸建て住宅のイメージ写真ということで掲載しました。

みなさまご存じの、ザ・バンドのデビューアルバム「Music from Big Pink」(1968年)です。ざらざらした手触りの11曲が納められたアルバムの聴きどころは、A面とB面の最後を飾る「The Weight」(A-5)と、「I Shall be Released」(B-6)でしょう。

リヴォン・ヘルムとリック・ダンコが交互にリードをとり、リチャード・マニュエルのバッキングが絡むThe Weight、そしてリチャード・マニュエルのファルセットボイスで歌われるディラン作のI Shall be Released。激動の60年代末の混沌と不安、そして微かな希望とが交錯する、余韻にあふれる静謐な1枚です。

Big Pinkとはニューヨーク州ウェスト・ソーガティーズWest Saugertiesにある、ピンクに塗られた外壁の家を指しています。West Saugertiesはディランの自宅のあるウッドストックに近く、1967年に当時ディランのバックバンド(グループ名はホークス)だったバンドのメンバーが、オートバイ事故後の隠遁生活中のディランの下、この地に集まりました。

当時新築だったこの物件を見つけたのはリック・ダンコだそうで、リチャード・マニュエルとガース・ハドソンの3人で共同生活を開始したのです。その外観から近所では「Big Pink」と呼ばれ、今日も個人の住宅として現存しているようです。この家にバンドのメンバーが集まって曲作りをしたり、リハーサルが行われたことでしょう。当然、ディランも頻繁に訪れており、レコーディングも行われました。1975年にリリースされた「地下室(ザ・ベースメント・テープス)」は、このBig Pinkの地下室を指しています。

ひるがえって我が新居(築30年以上ですが)も、このBig Pinkのような、常に人が集まり、何かが産み出されるような「家HOME」になれば、こんなにうれしいことはありません。

 

f:id:TheGhan:20180302000020j:plain